物件探しから購入に至るまで何件くらいの内見をする必要がありますか?

こんにちは。
当社ホームページにお越し下さいまして誠に有難うございます。

 今回は「物件探しの段階から購入に至るまでに何件くらいの見学をしたら良いのか?」ということについてお話したいと思います。

 まったくゼロからの状態のお客様でしたら、結論から申し上げますとたくさん見て頂きたいです。

 理由を申し上げる前に少し脱線いたしますが、当社ではほとんどのお客様がインターネット経由で「〇〇マンションを見てみたい」とお問い合わせを頂いております。 現地待ち合わせをしてご見学して頂きながらご要望を伺ったりお客様の状態を伺ったりしております。 

 昔は不動産会社にご来店されてある程度のヒアリングをさせて頂き、候補物件などをいくつかご提案してそのなかの数物件をご見学して頂くスタイルでしたが、現在ではほとんどないパターンです。

 現在のパターンを否定するつもりはないのですが、いくつかの会社にお問い合わせをしてご見学をされるようでしたら、お客様から見て「一番話しやすい担当者」の会社に行ってお打合せをしてみて下さい。 

 我々の仕事はお客様のご年収や資金背景、ご家族構成など、大変プライベートな内容を伺わなければならないお仕事です。 お客様からすれば誰にでも開示するような内容ではないですし積極的にお話ししたい事でもないはずです。 

 「一番話しやすい担当者」とさせて頂いたのは、安心感やスキル、誠実さ、性格、お客様と向き合う姿勢などが組み合わさった結果だからです。 知識だけが優れたもの、性格だけが良いだけではそうはなりません。 

 そして、会社に行ってお打合せをしみて欲しい理由のまえに、お医者さんをイメージしてみて下さい。 体調が悪くて病院に行きましたらご自身の状態をお話ししますよね。 私が診察して頂いた多くのお医者さんはたいして話も聞いてくれずにササッと診察してお薬出しときますで終わりでした。 私は本当に診察が合っているのか、もっと重大な病気が見落とされているのではないか心配になる事がほとんどです。 

 私たち不動産会社もお客様の状態が分からなければその方に合ったご提案、その方に合ったアドバイスが出来ないのです。 このような理由からお客様がご自身の事をお話ししやすい担当者を見つけて是非ご相談をしてみて下さい。 

 ここから不動産会社でお打合せをしてみて欲しい理由をお話し致します。 上記までの内容から、もうお察し頂けていると思いますが、お客様の状態を把握したうえで、担当者がどんな提案をしてくれるのか? お客様と比べると当然プロの方が広い視野と見地を持ちあわせておりますので、お客様のご要望以外にもあらゆる選択肢を提示して、本当にお客様のご要望が正しいものなのかを診断してくれるのか、それとも要望に近い物件を紹介してくれるだけなのか。 このようなやりとりでお付き合いをしても良い担当者かどうかが分かると思います。

 また、良い担当者を選んだとしても全てを兼ね備えた担当者などいるはずもなく、バックアップ体制が整っているのか、それとも一匹狼的な営業スタイルで担当者も会社や上司を頼らないやり方なのかが見えてきます。 担当者以外のスタッフの表情や所作が見えるだけで、その営業所あるいはその会社の本来の姿が見えたりするものです。


それでようやく本題の何件くらい見学したらいいか?というお話になるのですが、
①いい担当者と会う事ができた 
②ご自身の状態や要望を理解してもらえた
これらの段階になりましたら、これからゆっくり検討を煮詰めながら、同時並行で物件探しをしたいという方でしたら、候補物件には上がらない物件も含めてたくさん見学した方が良いです。

 とういのも、このような状態のお客様が本当に購入した方が良い物件と出会ってもまず決断することが出来ないからです。 そしてそのような物件は他のお客様にとっても良い物件であることがほとんどなので、ご内覧をされたその場で決断されても購入できないこともあるくらいです。 一旦お持ち帰りなって一週間くらい検討して云々してしまうようだとまず負けます。 不動産は当たり前のことですが、小売店と違って商品が売り切れたらまた補充されるということはありません。

 このような状態を回避するためにも、購入を決断する段階の前から、購入の候補にはならない物件も含めて良い物件も良くない物件もいろいろとご見学を重ねて頂きたいのです。 

 そうしていると色々な気付きがあります。 好きではないと思っていた間取りや内装が意外と良かったとか、イメージしていた間取りの良くない部分とか、良いと思っていた物件のエントランスに入ったときの雰囲気が悪かったとか、パートナーが妥協できる部分と自分が妥協できる部分の違いだとか。 

 これはトレーニングだと思って下さい。 

 また良いと思える物件しか見ていないと意外と決められないことが多いです。 どこの物件と比べて良いとか悪いとかの指標をつくるる作業をしていないと、ご決断をされてから迷いが生じます。 逆にこのような行動をとって頂いたお客様については、数ある選択肢の中から、たくさんある物件のなかからしっかりと選んだという自信をお持ち頂けますので、ご購入までとご購入後の満足度が大変高いものです。

 きっといい担当者であれば、このような状態のお客様に対して、ご見学の度にご購入をすすめることはないはずです。まだ決められる状態ではないお客様に対して、決めて頂けるだけの下地をつくる時間と捉えているはずですから。 

 なので、お互いの時間が合うときに「ちょっとAマンションとBマンションだけ見に行ってみませんか?」とか「検討エリア外だけどCマンションの間取りが気になるから連れて行ってもらえませんか?」といった会話ができる関係がつくれると良いと思います。


 最後にこれから物件探しをされるお客様におかれましては、物件探しの前にまず良い担当者を探すことから始めて頂きたい思います。 担当者によって満足度は大きく変わると思いますし、そんな担当者はご購入したあとも関係を保っておかれるときっと頼りになります。 

 それでは皆様の良い不動産購入を願いましてこのお話を終わりにしたいと思います。


 

記事の更新日:2019/05/26

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