火災保険の選び方

皆さまこんにちは。本日は住宅購入時に加入する火災保険のお話しです。

住宅を購入する際には、登記費用や住宅ローンに係る銀行費用、不動産取得税や仲介手数料などの諸経費が必要となります。一般的には物件購入価格の7%前後の費用がかかると言われております。その購入経費のなかに火災保険の費用も含まれるのですが、できるだけ経費は少なく済ませたいものですよね。しかしながら、安易に安いプランの火災保険に加入するのはおすすめできません。

ここからは、以前ににお引渡しをしたお客様のお話しです。

当社は火災保険の代理店でもあり、ご購入して頂いたお客様に火災保険の斡旋をしております。そのお客様は当社以外の火災保険もご検討なさっており、当社がご提案した金額よりも安い保険のご案内を受けておりました。

具体的に当社は火災5年・地震5年の保険期間で13万円(中古マンション)のプランをご提案しておりました。プランの内容を薄めればもっと安いご提案も可能ですし、当社でも8万円位のプランをご用意することも可能でした。

しかし、当社ではあえて高い方のプランをお勧め致しました。

一番シンプルな安いプランは、本当に火事や地震等の本来の火災保険事故が起きた時にだけ保険金が支払われるといった内容で、お客様も普通に「火災保険ってそういうものでしょ?」と思われると思います。 これは当社火災保険の場合はエコノミープランといって一番保証対象の幅が狭いプランとなります。


【基本保証範囲】

■エコノミープラン■

①火災、落雷、破裂・爆発 ②風災・雹災・雪災

■セレクトプラン■

①火災、落雷、破裂・爆発 ②風災・雹災・雪災 ③水濡れ、外部からの物体落下等、騒擾 ④盗難 ⑤水災

■フルサポートプラン■

①火災、落雷、破裂・爆発 ②風災・雹災・雪災 ③水濡れ、外部からの物体落下等、騒擾 ④盗難 ⑤水災 ⑥破損・汚損等

前置きが長くなりましたが、当社がご提案していたのは上記の■フルサポートプラン■で、購入物件がマンションの上階の為、⑤水災を削り、その分他のオプションを付けてカスタマイズしたオリジナルの保険内容でした。

そこでようやく本題ですが、なぜ一番高い■フルサポートプラン■をお勧めしたのかというお話しです。

お客様がお引越しをされてから数日後にご連絡を頂きました。引越し直後のご連絡と言えば、大体お湯が出ない・水が出ない、流れない・キズがあるなど、なにか問題が起きていることを想像するのですが(^^;)

内容を伺ってみると室内で荷物を落としてしまいフローリングを割ってしまったがどうしようというご相談でした。室内はフルリフォームされて新築同様のお部屋でしたから、そのショックは大きなものだったと思います。

当 社:「それ保険使えますよ(^^)/」

お客様:「えっ・・・?」

お客様:「まだ保険料引き落としされてないです。来月の予定になってますよ!」

当 社:「お引渡しの当日から保険が開始されるように手配してありますので大丈夫なんです。」

お客様:「自分の不注意でも大丈夫ですか?」「なにか裏技ですか?」「悪い事なんじゃ・・・?」

当 社:「そういったメニューがついた保険に入ってもらいましたから大丈夫なんです!」

といった内容の会話をして、後日補修工事の見積りを保険請求の書類と一緒に保険会社へ郵送して頂き、無事に保険金がお客様の口座に振り込まれました。

これは、■フルサポートプラン■⑥破損・汚損等に該当する保険事故として取り扱うのですが、このメニューは■フルサポートプラン■だけについているものです。

それではどんなときに保険対象になるのでしょうか?

○専用部分の水道管が凍結により破損

○家具を移動していて窓ガラスを割ってしまった。

○こどもが遊んでいてテレビにぶつかり画面が壊れてしまった。

○壁かけ時計を拭き掃除中、留め具が外れて床に落下し、壊れてしまった。

などなど。

どちらのご家庭でも日常的に起きてる事故じゃないですか(^^;)?特に子育て中のご家庭ならなおさらですよね?

ちなみに今回の保険請求金額は5万円でしたが・・・・。

それでも火災5年・地震5年の保険期間で13万円の保険料って高いと思いますか?
ちなみに一番リーズナブルな■エコノミープラン■だと8万円の見積りでした。

火災保険は住宅ローンをご利用になる場合、金融機関からもご紹介があったりするのですが、銀行側はお客様のことを良く知らないので、お客様に合うプランや商品が分かりようがないのです。また、そこまで時間をかけてのご案内は本意ではないとも思います。安いプランを希望すれば安い内容の保険を斡旋してくれますが、保険内容の説明はしてくれても、それぞれのお客様に合わせた説明はしてくれません。

やはり、お客様のことをよく知っているのは不動産会社の担当ですから、担当者が火災保険も扱えると「安ければ良いってもんじゃないですよ!」と教えてくれるでしょうし、選んでくれたプランの説明も○○様の場合はとお客様に合わせた説明になるのでご理解・ご納得しやすいものになるのではないでしょうか?

また、当社では大雪や地震等の際にこちらからお客様へのご連絡もさせて頂いております。保険の対象になる事故はないか、安否確認も含めてアフターサービスの一環としてご連絡をさせて頂いております。お引渡しをしたら終わりではなく、お引渡しをしてから始まるお客様とのお付き合いを大切に考えておりますので、機会がございましたら是非当社をご利用下さい。

※新規購入のお客様だけでなく、更新や建替え時などの場合もご利用頂けますので、不動産購入をされないお客様でも喜んでご対応させて頂きます。

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記事の更新日:2023/02/18

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