不動産購入は申込みの後でもキャンセルできるの?

「今度住宅を購入することになりそうだけど、不動産購入は途中でキャンセルできるのだろうか。」「もし不動産の購入を途中でキャンセルすることになったら何に気を付けるべきだろうか。」

このようにお考えの方のために、今回の記事は、不動産購入は申込みの後でもキャンセルできるのかを解説し、その際のポイントも紹介します。

□不動産購入は申込み後でもキャンセルできるのか?

結論から申し上げますと、不動産購入は申込みの後でもキャンセル可能です。購入の申込み手続きとは、この意思表示をもって、取引きの関係者が始動する「号令」といった合図のようなものだからです。

しかし、この号令がキャンセルとなると、この合図を信用してすべてが動き始めるので、売主様やその関係者、または不動産会社や金融機関など多数の方に迷惑がかかってきますので、基本的には避けたい行為となります。

また、キャンセルする際はタイミングが大切であるため、ここではどのタイミングでキャンセルすることが好ましいのかを解説します。

購入のキャンセルが好ましいタイミングは、ずばり売買契約を締結する前のできるだけ早い段階です。

なぜかというと、契約の準備には契約書の作成や、作成に必要なエビデンス書類の取得や役所調査、契約日の日程調整、購入側・売却側それぞれの金融機関との打ち合わせ、司法書士へ登記費用の確認、契約内容・契約書面・契約者の社内審査及び稟議など、お申し込みからご契約までにはたくさんの人が関わっており、相当の労務量が発生します。これらがすべて完了してから、契約直前でのキャンセルは最悪のタイミングとなってしまうからです。

一方で、売買契約締結後にキャンセルする場合は、手付金が戻らない、最悪の場合、違約金がかかってしまいます。一般的な契約内容であれば、契約時に支払った手付金を放棄することでキャンセルできる期間が設けられていますが、その期間を過ぎてしまうと違約金がかかるといった内容になっております。

□申し込み後、売買契約を締結する前にキャンセルする際のアドバイス

1.できるだけ早くキャンセルしてください。(本音はキャンセルするくらいなら申込みしないで下さいです。)

 たくさんの方に迷惑が掛かりますし、場合によっては売主様から不動産会社に対して不信感を持たれてしまい、担当者及び不動産会社の信用度が落ちることもあります。売主様においては売却後の予定や計画に狂いが生じてしまい、その相手方にもご迷惑が掛かる事にもつながります。

2.キャンセルのご事情を正直に詳しく教えて下さい。

 キャンセルの際に担当者は、売主様へのお詫びから始まり、事情の説明をすることになります。キャンセルの理由が分からない、キャンセル理由の道理が通っていないなど、あいまいな説明をしてしまうと担当者の信用および評価がガタ落ちになります。また、同じことを各関係者および上司や所属チーム内でも行う必要があるため、ご事情はちゃんと教えてあげて下さい。※お勤め先で同様な出来事が起きた時のことを想像してもらえれば分かりやすいと思います。

3.キャンセルをされる買主様の信用も落としてしまう場合も。

 キャンセルの内容や、その後の対応によっては、キャンセルを行うお客様の信用に傷がつくこともあります。申込しの際には申込書にサインを頂きますし、このタイミングで金融機関に住宅ローンの事前審査の申込みもするでしょうから、不動産会社や金融機関では記録として残している場合が多いと思います。

 当社の場合では、物件のお問い合わせの段階から、要注意な方かどうか不安な場合には記録を残しております。その結果お断りしたお客様の記録も残しており、再度同じ方からのお問い合わせがあっても対応致しません。

 また、当社所有物件あるいは売主様から売却依頼を受けている物件の場合は、お申込み後にキャンセルを頂いた際には、再度ご購入の意思表示を頂いても、当初取りまとめた契約内容はすべて白紙となり、場合によっては再度のお申し込みをお断りしております。

なんだか上から目線で嫌な感じに思われる方もいらっしゃると思いますが、上記の内容をご理解頂ける方でないと、売主様や取引きの関係者へご迷惑をかけてしまうだけでなく、場合によっては損害を与えてしまう恐れがあり、当社の信用問題にもなってしまうため、買主様に対して一定の信用度を求めておりますことをご理解下さい。

 

□まとめ

今回の記事では不動産購入の申し込み途中にキャンセルすることは可能なのかについて解説し、併せて途中でキャンセルする際のポイントを紹介しました。

キャンセルする側としてこの記事を見てみたら意外と重たい内容に感じた方も多いかもしれません。しかし、立場を変えて、キャンセルされる側、例えば、お勤め先での大きな取引きがキャンセルされた時を想像すると分かりやすかったのではないでしょうか?社内での根回し、取引先業者・協力業者への段取り、準備がすべてが無駄になり、上司からの人格否定ともとれるほどの叱責、関係者へのお詫び回り、そしてクライアントを失望させる。想像もしたくないですよね~(^-^;。。。

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記事の更新日:2023/11/19

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